「ペンギン・ハイウェイ」を観た。(と、フリクリについても少し)
友人が通う京都造形芸術大学の学祭にて、村上隆さんと名和晃平さんのトークイベントがあったので、はるばる夜行バスで日帰りバスツアーをする…つもりだったのだが、村上隆さんも交えた飲み会があるという事でそこに参加したら夜も更けもう一日京都で過ごすことになった。
空いた時間に映画でも観ようと思い「ペンギン・ハイウェイ」を鑑賞することにした。
原作者さんは森見登美彦さん。氏の作品だと「有頂天家族」がお気に入り。この作者さんの作品は京都が舞台になることが多いのでピッタリだ。(ペンギン・ハイウェイは違うけど)
丁度フリクリ・オルタナ~プログレの感想をまとめる上で、この少年×年上のお姉さんという組み合わせのアニメ映画は、何か言葉を上手く紡ぎだす上でヒントになるのではないかと思ったのだ。
コミカルなやり取り、思春期(というかそれ以前のこじらせ期?)からみた憧れのお姉さん象、キャッチ―なSF要素盛りだくさんの絵づくり。あれれ、OVAのフリクリが好きでフリクリ・オルタナに物足りなさを感じた人が求めていたものってこの作品にあるのでは…。勿論優劣の話ではなく、好みの問題として。
というか「おっぱい」というキーワードが作中、主人公であるアオヤマ君から幾度となく連呼されて、少々びっくりした。前情報なしで観たから、この真面目そうな少年からそんな言葉が連呼されるなんて勿論想像していない。
しかしアオヤマ君はふざけて「おっぱい」と言っているのでは無い。とても真面目に、この世の起源や宇宙の神秘について思いを馳せるように「おっぱい」について考えているのだ。そんな彼の実直さがまた面白おかしいのだ。
夏に公開されたアニメ映画の中で、実は一番大衆向けな作品なのではないかと思った。宣伝の仕方で「未来のミライ」とかの方が観やすそうに見えるけど。
アオヤマ君とフリクリのナオ太。それぞれ性格も違うけれど、別々のアプローチで背伸びをしてお姉さんに振り回され、彼女らが日常から消え去ることで1つ物語が終了する。ここを比較しながら鑑賞するのも面白いのではないだろうか。
と、こんな事を考えているうちにプログレの公開が近づいてきている。
勿論僕の近所では公開しない。そもそも映画館が無い。また東京まで行くのか、出費が増えるな~。まあ観に行くんだけど…。
- 作者: 森見登美彦,くまおり純
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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