かるちゃあ・よもやま日記

音楽・漫画・アニメ・映画・ART・ゲーム・その他についてつれづれ~に語ります。現在20代前半。

Mr.Children「IT'S A WONDERFUL WORLD」

 

 誰かにとってのビートルズやサザンがそうであるように、僕にとって一番多感な時期に聴いたのがMr.Childrenだと思う。(今も十分多感なつもりではある…)

 

 Mr.Childrenで一番好きな曲は…と聞かれても日によって変わるし選べない。

ただ、好きなアルバムは…?と聞かれて多分一番好きな確率が高いであろうアルバムが、この「IT'S A WONDERFUL WORLD」です。絵本のような装丁も素敵なアルバム。

 

 ファンの方なら既に承知かもしれないですが、「DISCOVERY」や「Q」では洋楽志向でギターを重ねたヘビーな曲も多かったアルバムと比べると見事にポップで爽やか、でも毒の効いた歌詞も健在といった按配に仕上がっています。(勿論、上記二作品も好きです)「LOVE はじめました」とか、カラオケで歌うと結構楽しいですよ。あとは「one two three」に影響されて映画「ショーシャンクの空に」を観た人も多いのではないでしょうか(笑)。

 下世話な数字の話をしてしまうと、前作の「Q」でミリオン割れしたのに、再びミリオン獲得して00年代の人気を不動のものにした作品でした。

 

 間にベストアルバムを挟んでいるとは言え、前作とは空気感が違います、個人的に。それだけ世紀が変わるというのは、クリエイターに与える影響が大きいのですかね。

 

 この作品を買ったのは中学生の時。取りあえずMr.Childrenのアルバムを全作集めようキャンペーンを1人で実施していました。

 当時からネチネチした?(笑)曲が好きだったので、シングルカットされた曲は勿論ですが、「UFO」や「渇いたKISS」が大好物でした。

 

 アルバムを「Atomic Heart」~辺りから順に追っていた自分にはMr.Childrenディスコグラフィティが、1つの壮大な物語に感じたのでした。(多くの偉大なアーティストたちもそうですが)「Atomic Heart」で浮足立った世界に飛び込み、「深海」で静かに沈んでいく。そのダークな世界観は「BOLERO」で頂点を極めます。休止を終えて復活してからリリースされた「DISCOVERY」では、苦悩しつつも、どこか達観した、開き直ったような情景が見えます。そして深海からの脱出を掲げて「Q」はリリースされました。

 

 そんな彼らの90年代の葛藤を飲み込み、物語に一端の区切りと、新たな始まりを予感させるようなアルバムなのです。

 

 というのを勝手に想像(妄想?)しながら夜、遅い時間まで受験勉強したりなんかする中学生でした。

 

 ベスト以外で、Mr.Childrenをあまり知らない人にアルバムを初めて貸すなら…?。ファンなら誰もが一度は考えた事があるかも知れません。友人はそれが「HOME」だったり、誰かにとっては「Atomic Heart」だったり。

自分にとってはこの「IT'S A WONDERFUL WORLD」だったりします。

 

という訳で、まだ聴いた事のない方、是非聴いてみて下さい(笑)。

 

 

It’s a wonderful world

It’s a wonderful world

 
It's a wonderful world

It's a wonderful world