かるちゃあ・よもやま日記

音楽・漫画・アニメ・映画・ART・ゲーム・その他についてつれづれ~に語ります。現在20代前半。

key 「Summer Pockets」サマーポケッツ

 先月発売されたkeyの新作ゲームの感想です。

 がっつりネタバレありですので、ご注意下さい。細かいキャラクターの紹介は公式ホームページなどを見た方が早いと思うので、予備知識なしの方は、先にそちらをどうぞ。

 初めてゲームの感想を書くので…頑張りました(笑)。

 

Summer Pockets 初回限定版

Summer Pockets 初回限定版

 

  keyと言えば「Kanon」「AIR」「CLANNAD」「リトルバスターズ!」など、アニメ化もされた名作も手掛けてます。

 

 また夏の作品の感想ですが、(夏好きなので…)お構いなく(笑)。

 

 key作品好きなので、発売をとっても楽しみにしていました。

夏ってことで「AIR」を少し連想していましたし、開発者さんも意識していたと思います。

 

 

 そして発売日に無事にゲット!。寝る間も惜しんで一週間ほどでとりあえず全ルートクリアしました。(島モンファイトも)

 

「泣ける」というのが売りのkey作品なので、泣きポイントはどこだったかというと、

個人的に最大のウルウルポイントが紬ルートのラストと、ALKAルートの親子三人で花火を見上げるシーンでした。

 前者は「Kanon」の真琴や「CLANNAD」の風子を連想させられましたし、後者とラストのPocketsルートは「AIR」のAIR編での家族(特に母と子)の繋がりを連想しました。

 そう、過去のkey作品を沸騰させられるようなキャラ、名シーンが盛りだくさんなのです!。(馬鹿だけど、めちゃくちゃいい男友達は「リトルバスターズ!」)

 

 焼き直しと言う人もいるかも知れないけど、個人的には鴎ルートは新鮮に感じたし、

過去作品のいい所も使いつつ、新しいチャレンジもするというバランスは良いと思いました。

 というかkeyに求めているのは、ちょっとねじが外れているようなヒロインや、そこからの感動する物語というギャップであったり、家族の世代を超えた絆だったりするので、ベクトルを変えすぎて求めていたのと違う…となるよりは全然いいと思います。(サザンの新作アルバムを買ったらバラードもポップスも無くて、全曲エイフェックス・ツインの曲みたいだったとか…分かりづらいかな、笑)

 

 ちなみにプレイ前で一番気になっていたキャラクターは野村美希でした…。(まさかのルート外)実際プレイしてみても、時々照れてくれて可愛かったです(笑)。

 

 それではクリアした順番に各ルートの短い感想を…。

 

<紬ヴェンダース>

 メインのストーリーから一番遠い所にいるかな?という予想のもと、最初にルートに入りました。結論から言うと、紬が一番主人公とイチャイチャしているように感じました(笑)。見ていてニヤニヤしちゃうような、初々しいやり取りがツボでした。アニメとかでも、こういう青いカップルに弱い…。だからこそ、最終的に消えてしまうと分かっている運命が常に頭の片隅に合って、セリフの1つ1つが切なく感じてしまうのでした。

 

<空門蒼>

 メインヒロインのしろはは最後と決めていたので、次は誰にしようかと思っていたのですが、共通ルートで絡みの多かったお色気担当?の蒼にしました。一見ツンツンしてそうに見えて、全然チョロくて、すぐ耳年増な事をいう所がかわいいのです。ただストーリーは、七影蝶を夜に探す展開が少し一本調子に感じてしまったかも。でもかわいいからOK。

 

<久島鴎>

 結構他のルートは途中から物語の核芯に気づく事も多かったのですが、一番ミスリードが多いルートで楽しめました。個人差かもしれませんですが、一番恋愛描写が少なく感じていたので、終盤のキスシーンはあれ?と思いました。まあ、恋愛ゲームだからいいのか…と自分を納得させました(笑)。まさにひと夏の冒険というワードがピッタリのルートでした。

 

<鳴瀬しろは>

 keyの白髪といえば皆大好き天使がいますが、この子はプレイ前の中で一番取っつきにくいキャラでした(体験版で「どすこい!」言われるし…)。ただ卓球でミスを連発したり、祖父にぼっちと言われ、ぼっち言わないでと返すやりとりなど、アンニュイに見えて、人間味あふれる言動にじわじわ~と惹かれていきました。ただこのルートは後に出現する2つのルート込みで1つのルートみたいなものでした。このルート自体は一番仲間とワイワイしたり、ギャグ線も高くて、一番自分もこんな夏休みを過ごしたいなぁと思わせられました。

 

<ALKA>

 一番最初の紬ルートをしていた頃はサブキャラクターかと思っていたうみちゃんが、しろはと並んでメインに加わってくるルートです。うみちゃんが主人公の娘だなんて…2週目以降、どのルートをやっても、うみちゃんとのやり取りが感慨深いものになっちゃうじゃないですか!。先述した通り、花火を親子3人で見上げるシーンではじんわり来ちゃいました…。どんどん記憶が無くなってしまうのはこれぞkey女子…といった感じですが、物語に入り込んでしまっているので関係ありません(笑)。

 

<Pockets>

 最後のルート。僕の読解力が無さ過ぎたせいで、最初は七海が主人公なのか、うみちゃんのか迷ってました。でもこれ、AIR編のオマージュだとしたらそりゃ、うみちゃんですよね。主人公は何も出来ずに、プレイヤーである僕たちは見守ることしか出来ないという。

 大半のプレイヤーって男だと思うんですよ。だからこそ、この蚊帳の外感が少し寂しくもあり、母と娘のやり取り1つ1つがとてもグッと来ました。この寂しさも相まって、最後が少しあっさり感じてしまったのですが、それほどこの作品の世界観に浸かってしまったのだと思いました。何より実際の夏休みだって、終わった時は何か物足りなさとか、やり残したものを感じるものだし。

 

 おそらくアニメ化したり、メディアミックスが今後もあると思うので、また感想を書くと思います。まだ末プレイの方は…(多分ここまで読んだ方は殆どやっていると思いますが)是非この夏にプレイしてみて下さい!

 そして早くも新作がプレイしたい!(恐らく3年以上はあとになると思いますが、原点回帰をしたFF9のあとのFF10は傑作だったし…ジャンルが違うか…)

 楽しみに待っております!